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目覚ましが鳴る。 私の携帯のアラーム音と、彼の携帯のアラーム音が混ざり合う。1回目のアラームはふたつとも私が消した。次のアラームまで10分。 彼の横顔にキスをして、頬を撫でる。無意識に顔をすり寄せてくる彼にわたしもほおをすり寄せる。 2回目の…

流れる水のはなし

寝付いたのは1時過ぎていたが、悪夢にうなされ一度目が覚めたのは3時頃だった。夢から12時間も経てば、悪夢とは言ったものの、全く恐いものではないことが分かり安堵する。真っ暗な部屋で目が覚めた瞬間は見えない何かが恐ろしくて喉は乾くし冷や汗もかき、…

ルアンパバーンの孤独

夜行バスに乗って10時間、早朝ルアンパバーンに着いた。バスターミナルから4キロほど歩いてやっと見つけた小綺麗なカフェ。わたしはそこでサンドイッチとコーヒーを頼んだ。ルアンパバーンの街は静かで品がある。道をゆく女性は刺繍の綺麗なスカートを身に纏…